『源氏香・・・風情ある香道の一つ』の記事
風情ある日本の芸術の一つ、香道の中の源氏香について説明しています。源氏香は源氏物語から名前をとっています。
源氏香という名前を聞くと何を連想されるだろうか。旅館や日本料理屋に“源氏香”という名前のものがある。また、和服の模様などを連想して、服装と関係のあるものと思われる方もいらっしゃるだろう。そもそも、源氏香とは、香道のひとつである。では、香道とは何か?香道とは、静かな環境で、香を楽しむ遊び、もしくは香木をたいて香りを嗅ぐ芸術のことである。茶道や華道のような上品で趣のある日本の芸術といえよう。
香道では、香りをかぐことを香りを聞くという。茶道や華道にお作法があって、その作法にのっとって行う時に、ピンと背筋の伸びるような気持ちになり、その姿形が、日本の美しさをほうふつとさせる。香道でも同じように、お作法があって、その通りに行うことを聞香という。そして、香を聞く遊び方の一つが、源氏香なのである。
源氏香とは、5種類の香木を5つ準備し、それを混ぜて、25の中から5つとっておき、その5つの香りが同じかそうでないかを当てるという遊びである。紙に縦の棒線を5本引き、同じと思うものは横でつなげる。ちょっとかわったあみだくじみたいな形になるが、その、表記の形が52種類あり、それがちょうど源氏物語の52巻にほぼ相当するので、源氏香という名前がついた。
何とも風情のある、静寂を徳と見なす、日本ならではの遊びではないだろうか。
茶道や華道と比べるとメジャーではないが、日本の文化を体感するのに、この香道を一つ加えてみるのもいいかもしれない。日本の風情や優雅さなどを経験できるのだ。